ブログ-ファームと愉快な仲間たち

Vo.03 新園地の開拓


5月に入りfacebookやinstagramで投稿をしていた、新園地開拓についての簡単な解説です。

この度開拓をした新園地は、平川ファームの第一園地内の北に位置する東北東の斜面です。この場所はもともと耕作放棄された洋梨とさくらんぼの木が残った敷地で、高い雑草が生い茂り、斜面も滑らかに下っておらず、段差がついた状態になっていました。

平川ファーム設立時の新園地の様子。草が生い茂っており、段差がついているのがわからない状態です。

この敷地の雑草を刈り、古い果樹を抜き、段差が滑らかになるように段差を削っては土が足りないところに運ぶということを繰り返し、ブドウ畑の下地を作ります。そこに土壌の酸度を調整するために消石灰をまき、土と混ぜ合わせていきます。

奥側の表面が白いところが、消石灰をまいたところです。そこにロータリをかけ混ぜ合わせています。

こうしてできた更地に、位置を決め、端となる位置に杭を立てていきます。この端杭にひもを括り付け、これを基準にメジャーで距離を測りながら、苗を植える位置に目印を立てて穴を掘ります。合わせて、中杭も設置します。

トラクターに取り付けたホールディガーで穴を掘ります。穴をあける位置を合わせるのは結構大変です。

そして、穴をあけた所に酸度調整のための石灰等を入れ、苗を植え、ポールおよび害獣対策のためのネットを設置し、植え付けは完了となります。

植え付け、杭の設置が完了した新園地。端杭は積雪に対応するため、斜面用の独自の構造になっています。

このブドウが実際に収穫できるようになるのは、早くても3年後です。それまで順調に生長し、皆様にワインとしてお届けできるよう、大切に育ててまいります。

平川ファームスタッフ

投稿日:9:17 PM | カテゴリー: 日記